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出来事 独り言

行ってきますと伝えただけなのに…こんな心寄せが集まりました。

私の話を聞いて、人が自ら動き出した。そんな時って動いた意味を私自身が気づくことができるんだなと思う。そしてよかったなって呟くことができる、自分の周りの人は、自分を映す鏡のような存在なのかもしれない…

「私お菓子ボランティアに行ってきます。」何かできないかなと思っていると日々話していたごく僅かな友人にそう話した。そしたらお菓子なら寄付できますよとお二方から同時にご連絡をいただいた。

私から寄付をいただきたくて、お話したわけではない。私はただ行ってきますと話しをしただけだ。

お菓子ボランティアの企画者の高良さんをこの方々はご存知ない。今回の高良さんの募集の投稿も見ていない。

私が行ってきますよと言った一言に、実際どんなことをやるのかわからない状態なのに、私にお菓子を託してくださる人がいた。熱海の財団法人船井幸雄記念館からお饅頭と瓦せんべい、沼津の栗せんほさかの店長からは栗せん、タッチケアの講師もしていただいた筒井さんからは、お菓子の詰め合わせと支援金が私に託されました。船井幸雄記念館のゆかりさん、ほさかの店長の裕子さん、筒井さんありがとうございました。

そうやって善意で集まったお菓子を、高良さんはお菓子を受け取る方を想像し中身をバランスよく、受け取った瞬間、開けた瞬間、食べた瞬間を想像し、どんなものを入れたら良いか考えていた。実際の行動の中にはそれが見える。いただいた支援金で災害地の近くのケーキ屋さんで焼き菓子を買い、まずはその地域の災害情報を聞き、焼き菓子は追加で袋にその場で入れられた。地域の人達なら一度は食べたことのあるものかもしれない、ちょっと嬉しくなるものを入れて差し上げること、ご一緒して学ぶことばかりでした。

後日「私高良さんのお菓子のボランティアに、行ってきました。次回も行きます」現地の様子から、やはり現地に行って気づくことがたくさんあって、本当に行ってよかったと話をしたyadorigiのメンバー二人が、次回の日付で参加してくださいました。

そもそも高良さん、ママサロンyadorigiでランチカフェを開催していた人、一緒にyadorigiで日々活動していた方です。その繋がりの中で彼女の人柄、思いを見てきたからこそ、彼女の活動に共感し、お二人が即行動できたのかもしれません。

当日朝からyadorigiでみんなでお菓子の詰め合わせのセット、何も申し合わせもせず、サクサクと自分の役目をこなす4人。これも日々yadorigiという場で、いろんなコミュニケーションをとっているからこそ、指示も特になくとも行動できることにつながっているのだと実感しました。

現地の方々と触れ合う中で「自治会長があの災害の日から毎日ずっと動いてくれているんだよ。本当にありがたいね。たまたま今年やっているだけだったのに、本当に親身に日々必死の取り組んでいる」などの声を伺った。

自治会長さんの後ろには、足をひきづり腰を曲げた状態でゆっくりついてくる方がいた。腰を曲げた状態で1ヶ月どんな方に助けられたのか、感謝を話してくださる、貴重なお話を聞きながら私は思わず駆け寄り、背中をさすってしまった。その人の身体からほっとしたような気が伝わり、ありがとうの一言がゆったりとくつろいでいた。きっと気を張った日々なんだろうな…

次々ボランティアが来てくれてありがたいことだと切実に話をしてくださる、その言葉にも私はただうなづくだけしかできなかった。

大きな荷物を抱えて、買い物から帰宅した方にご自宅までお持ちしましょうか?と声をかけてみると、大丈夫よいつものことだから。でもね2日に一回いくからこんな量になってしまうの…近くの人にはなんで一人なのにそんなに買うのって毎回言われるのが嫌で… しばらく寄り添いながら話を聞いていた。

話をただ聴く人

今ここの住民にはこれが必要なのかもしれない

全ての人の心に安らぎが訪れますように…次に私にできること、また探して行きたいと思います

高良さんが帰りがけにボソッと呟いた、ありがとう実は一人でお菓子をセットするのも結構大変なのよ。みんなとやれてよかった。

今私が願うのは…

そのために、日々きちんと人とコミュニケーションをとることがいざというときに、今備えられる一つの方法だと今回確信しました。それだけで、とても良い経験でした。

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