先日財団法人船井幸雄記念館主催の大住力さんの講演会に行った。
大住力さんといえば、オリエンタルランドからハウステンボスの再生、東京2020オリンピック、パラリンピックの人材育成などすごい実績の人でその人が今難病の子供たちのサポートをしていると聞けば実際にお会いして生の声を聞いてみたくなった。
著書の表紙裏に書いてある言葉
「一度きりの人生のすべての時間を思う存分生き尽くしたと、心から言い切れるように生きるために、いま、何をすべきでしょうか?」
講演会でこれだけ泣いたことはあっただろうか?私は最初から最後まで泣いていた。人には寿命がある。寿命は自分で決めたことではない、きっと生まれた時にすでに決まっているのだろう。
そう考えた時に、果たして今自分は何ができるんだろう?そんな問いを私に残してくれた講演会だった。
仕事の一線で認められた立場にいて、それなりに持論があった時に普通ならそれで満足してしまうのだろう。でも力さんは、そこで出会った出来事、ご縁の人々を見逃さなかった。
力さんがアメリカのボランティアの一任者の方にお会いした時にボランティアとは?「あなたが今できることをあなたの目の前の人に分けること」そして「お塩をとってといわれたらとってあげること」と言われたそうだ。
ボランティアは、してあげることでしてあげた人は確かに幸福感に包まれる。でもそれは果たして相手が今欲しいものなのか?それには疑問を持たざるおえないことも実際ある。
相手が何を欲しいと思っているのか?きちんと相手を見てあげる必要もあるし、その人間力も伴わないといけないと感じた。
難病の子供たちを囲む人たちは、大概子供のために最善の方法を考える日々を送っている。でも囲むその一人一人にも人生があり、生きる意味もある。
一人の人間としてみること、一人の人間として接することさえも日々の生活の中では、特別な世界の出来事と見てしまう人が多いのも実情なのかもしれない。
力さんがこうやって講演会でお話しするのも、一人一人の一度しらない人生を大切にしてほしいという気持ちが伝わってきました。
何かをする前に、まず自分を整えることが大切な時代になったんだ。きちんと今までの人生を振り返りさらにどう生きていくのが良いのか?この本はそんなヒントになりそうです。